■渚のリバイバラーズ 江ノ電1001F&1501F Scale 1:150/Gauge 9mm うみのでんしゃ ぼくらの江ノ電 今、Nゲージで江ノ電をやろうと思ったらMODEMOのNTシリーズを避けては通れないのは周知の事実かと思います。ただなにしろ単価がかさむので、2003年から出始めた連接車シリーズがずっと気になりながら手を出せないでいたのですが、最近は中古品で多少安く済ますことも覚えて、少しずつ揃える分にはそこまで痛手でもないことを認識。そうなってくると以前買えなかった頃の反動もあって結構買い込んで、しかしながらやっぱりある程度実車を見ているといじりたい箇所があとからあとから湧き出てきて、そのまま放ってはおけず結局大半が棚の肥やしになっている今日この頃です。 それでもちょっとずつ完成車も出てきています。たとえば2009年にリバイバルカラーに塗り替えられた1001Fと1501Fとか。 (Updated 2012.09.18) ■おもな材料■ ・MODEMO [MT25] 江ノ島電鉄1000形“標準塗装”(増結用T車) ・MODEMO [MT109] 江ノ島電鉄1500形“サンライン号2009”(M車) ・MODEMO [MT116] 江ノ島電鉄10形(M車)※幌パーツ ・MODEMO [NT63] 江ノ島電鉄2000形“標準塗装”(M車)※クーラーパーツ ・ワーク 型想い(+ポリパテ) ・プラ板など ■使用色■ ・Mr.カラー[40]ジャーマングレー・[41]レッドブラウン・[43]ウッドブラウンなど(屋上・ウェザリングほか) ・Mr.カラー[50]クリアーブルー・[101]スモークグレー(ガラス) ・タミヤ ウェザリングマスター《Cセット》 ■レタリングなど■ ・ジオマトリックス・デザイナーズ・インク [A2-001] 江ノ島電鉄各種ステッカー ・ジオマトリックス・デザイナーズ・インク [A2-901] 江ノ電湘南ベルマーレ広告 ・ガイアノーツ [M-02c] おうちdeデカール(クリアータイプ) ■工作について■ ●1001F 以前、RMM190号向けに10形作例を作ったとき「幌を複製して移植しよう」ということでチラッと出したものですが、本当は幌の件がなくとも元々作りかけていたものです。ベースはMODEMO江ノ電最初の製品、2003年仕様の1000形で、2009年塗装復元時のディテールに加工しています。 1001F 実車は製品化後の更新工事でベンチレーター撤去やMG→SIV化を実施、その後さらにクーラー換装やドア窓の金属枠化といった改造を経ていますのでひとつひとつ追っていきます。屋上はベンチレーターを外して取付穴を埋め込み再塗装、クーラーは2000形から捻出した新型へ交換、避雷器も2000形や20形に付いている円筒型を取付。床下はMGを削って20形から「型想い」とポリパテで複製したSIVを設置します。 車体の塗装はそのままですが、側面の「江ノ電」プレートはシンナーで落とし、おうちdeデカールに出力した社紋プレートを貼付(貼っている間は絵柄が見えないので、角度合わせがちょっと難しい)。更新で入った車椅子マークも同様。窓ガラスはドア窓の枠を銀に塗るほかは年代による差異というよりはグレードアップの意味が強く、戸袋窓をクリアブルーに塗装、ジオマトリックスのドアステッカー・優先席表示を貼付。方向幕も裏貼りができるジオマト製品を使っています。前面窓の日除け部分はスモークグレーですが、やっぱり実車とは感じが違って、何かいい方法はないかと考えています。 屋上と床下は缶スプレーで黒っぽくウェザリングしていますが、塗り替え間もない頃を想定して(1001Fのリバイバルカラーは検査に合わせての実施ではないため、当初は屋根と床下は汚れたままでした)車体はクリアーを吹いただけでキレイな状態としています。 車内は製品では無塗装なので、座席を塗装。優先席は最近の仕様で紫色です。 塗装した車内の様子 やっぱ遮光フィルムの塗装よくわかんないな… ●1501F 1501Fのサンラインカラーは復元の報を聞いて「マジかよ!!」と小躍りした大好きな塗装なのですが、なにしろ明るい塗装なのでたいへん汚れが目立ち、復元記念のヘッドマークが取れた頃にはかなりカサカサの状態でした(昔この色がすぐなくなったのもそういう理由だったのかしら、600の赤電もそうだったし…)。でもそれもまた「今の1501F」を象徴する要素ということで、モデルも強めに汚してあります。 屋上・床下はいつも通り缶スプレーですが、オデコと車体裾はタミヤのウェザリングマスターを使用。オデコはパンタから飛散する汚れで黒く、車体裾は台車廻りから?の汚れで薄茶色に染まっているのでそれぞれ「ガンメタル」と「アカサビ」を磨り込みます。特に乗務員扉廻りはかなり汚れている印象があり、重点的に汚しています。 窓ガラスの塗装は1001Fと同様で、ドアステッカーだけ在庫がなく未貼付ですがのちほど追加します。方向幕はジオマト製品とMODEMOの純正ステッカーを混用、実車に倣って海側側面だけ英字入りとしました。 1501F こちらは製品自体がリバイバル仕様で、実車が更新工事未施工でベンチレーターやクーラーも変わっていないため、基本的にカタチはいじらずとも大きくヘンなことはありません。ただ、ボディが1000〜1500形で共用であるゆえ実車と異なる部分もあり、若干手を入れています。 まず乗務員扉の手スリは、製品では1000形を模して両側とも2本に分かれていますが、実車では(1101F以降)片側が1本にまとめられています。これは上側手スリの下端、下側手スリの上端をそれぞれ削って間に伸ばしランナーを接着し表現。 また雨樋は角部の覆いが1000形の三角形から台形に変わっているので、三角形に切り出したプラストライプで継ぎ足しています(ほんとは形の違いだけでなく全体がもう少し大きいのですが、感じは出ているかと思います)。どちらも色差し・タッチアップして仕上げますが、なるべく周りの塗装を傷つけないように注意が必要です。 加工後の雨樋と手スリの状態 また連接部の引き通し線は1500形以降は屋上を通っており、製品も機器箱は再現してありますが、共用車体ゆえここへ引き込まれる配管がない状態です。こちらは伸ばしランナーで追加。藤沢方・鎌倉方で線対照になるので、施工する車体を間違えないようにしないといけません(自分だったら本当に間違えそうでこわいのです)。 2編成の屋上の様子 1501Fはまもなく更新が控えているようで、たぶん久々の1500形更新色で出場してサンラインも見納めかなーと思っていますが、うちにはまだ登場時仕様のサンラインが未完成で眠っていたり、原形だったら2本揃えたい気持も強かったりして、まだ1・2本は増えそうな塩梅です。今後は派手なネタとして広告車も揃えていきたいところですが、白のレタリングを安定して作れるようにさえなればなー。いっそインレタ発注した方がいいのかしら。 たまにこの2本の重連が来ると燃え立ちます (連結部のパンタ下ろすの忘れたけどこういう時もあるのだ) (おしまい) ▲もどる |