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小田原くせもの三銃士

伊豆箱根鉄道モハ51+サハ81+モハ66
Scale 1:150/Gauge 9mm


20-02-27 リフォーム完工



伊豆箱根鉄道というところは以前、だいぶ混沌とした電車模様で省電好きにはたまらない場所であったように聞いているのですが、生憎と私は吊掛車黄金時代にはかすりもせず、伊豆箱根といえば白と青の、変なスタイルをした電車が小田原駅の隅っこに停まっているというぐらいの印象しかありません。今の車輛もそれはそれで面白いのですが、17m省電に憧れる身には、あと十年早かったらと思うこともしばしばあるわけでございます。
さて、そんな青二才の私が唯一、今も見ることのできる伊豆ッ箱の吊掛電車といえばご存知コデ165でございますが、大雄山線の牽引車というと、むしろ実際に見ることはなかったものの写真で見て知っていたコデ66の方がイメージが強い。且つ種車がモハ34ですから鉄コレ4弾を使えばコデ165より加工も軽くて済みそうである。というわけで、どうせ作るなら長くして格好をつけようと、コデになる前の旅客車時代、モハ51・サハ81と組んでいた3連の姿での制作と相成ったのでございます。
(Updated 2008.04.01)



材料
・鉄コレ第4弾 クモハ12000(振替用DT10台車必要)
・鉄コレ第4弾 クモハ11400・クハ16400(どれでも可、屋根板はM・T1枚ずつ)
・鉄コレ 名鉄3700系/琴電1020形(低運)用前面窓ガラス
・GM クモハ11400・クハ16400付録 伊豆箱根モハ153用前面×2
・GM ガーランドベンチレータ
・GM ガーランドベンチレータ(東急3700系用 純正西武用が手持ちにあればもっといいと思う)
・Tomix PT42パンタ
使用色
・GM鉄道カラー[19]西武トニーベージュ
・GM鉄道カラー[20]西武ラズベリー
・Mr.カラー[13]ニュートラルグレー(だったと思う…)
・Mr.カラー[43]ウッドブラウン
・ガンダムカラーの緑
・6色から先は覚えていない…



工作について

さて皆さんお気づきの通り(ホントか?)、本作はR某モデルズ誌146号にて(両先頭だけ)ちらりと紹介済であります。ただ当時時間もなく急造のために納得のいかない部分が残りましたので、今回リフォームを行いましてようやく本来の姿となりました。

○モハ51


クハ65改のうしろパンタ電動車で、すっかり省電臭さが消えて大雄山線スタイルになっております。
模型で手を付けているのは前面だけで、雨樋の内側を切り取ったのち、幅を詰めたGMの付録前面を嵌め込んで接着します。前面の雨樋は新製したような気もするし、流用したようにも思われて判然としませんが、何しろモハ66と違う方法を採ったことだけは憶えています。
側面窓はアルミサッシなのですが、ここは時間がなかったのと、仕上がりに自信がなかったためにそのままとし、塗装段階で銀を差して表現しました。車端の窓幅の差異も同様に無視しています。
屋根はグロベンの台座をすべて削り、取付穴も埋めて、ガラベンに換装します。西武式に一つだけガラベンが大きいのですが、西武用を持っていなかったために、ただサイズが大きかったというだけで手許にあった東急用を貼り付けたところ、やはりイメージが違います。まるでJR九州のアレのようです。
うしろパンタは屋根板を前後引っ繰り返しただけの簡易工法で、従って連結面には配管がありませんが、前面に出ないのと縦樋があるのとでほとんど違和感は感ぜられません。ただパンタ側の前照灯取付穴、ちょっとパテか何かで埋めかけたなり忘れていたらしく、ほとんど埋まっておらず配管なぞよりよっぽど目立ちます。気付いたのがウェザリング後だったために変に修正して傷を広げてしまうのも怖くてそのままにしてありますが、やはり屋根は模型ではとりわけ目立つ部分であるゆえに仕上げには格別の気を遣わねばならないということを身に染みて感じた事です。

○サハ81


付随車でモハ51に準ずる更新スタイルの車です。サハ75風ですがどうもクハ改であるらしく、一部戸袋の向きが揃っていません。
模型は単純な切継ぎで、乗務員室部分(客扉より前)を切り取って他から持ってきた非運転台側妻面に替えるだけです。一部寸法やアルミサッシはモハ51同様に妥協しています。
屋根板も同じくガラベンに取り替えますが、こちらはさすがに忘れず、前照灯取付穴はバッチリ埋めてあります。でもうっすら痕がわかるような…

○モハ66


今回の主役、これを作りたいがための3連でございます。コデになる前の、幌枠の付いた表情がいっそう端整で、模型心をそそるのでございます。
手を着けたのはこれが一番最初で、そのために他に較べて仕上がりにアラが目立つように思われるのは残念な事ですが、形態が多少違うこともあってそれほどには目立たないようです。
前面を取り替えるのはモハ51と同様ですが、鉄コレのクモハ12には非パンタ側に幌枠がモールドされています。パンタ側には幌枠はありませんが配管のモールドがあります。そうしてモハ66のパンタ側前面には配管と幌枠の両方が付いています。どっちを活かそうかという事になり、私は配管工作の困難を思ってパンタ側を残しましたが、屋根は取外し可能なので、非パンタ側を残して配管を追加する事も可能でしょう。幌枠は確か手許に転がっていた関水のサハ103から削いできたんだったと思います。勿論ちゃんとした部品があればそれに越した事はありません。





パンタ側は片隅運転台で、反対側の乗務員扉が埋められているのが当車の大特徴ですので、ここは抜かりなく再現します。とは云っても乗務員扉周辺を切り抜いて、他から持ってきた窓一枚分の側板を嵌め込むだけです。最初間違えて真逆の全室運転台側を切り抜きかけて修正に手間取ったり、使った窓がなぜか戸袋窓で表現に矛盾が出てしまったりしたのは内緒です。その切り抜きかけた乗務員扉の直後の客窓はクモハ12000では片側のみ広幅ですが、モハ66は両側とも狭幅ですのでプラ材で一部だけ埋めてあります。



窓枠は晩年はアルミサッシなんですが、手許で見られる数少ない写真資料から察するに、比較的後年まで木枠のままだったように見受けられるので、色差しをせずそのままにしました。
屋根はグロベンのままですし、両運転台なのでまったく加工していません。台車はDT10に振り替えますが、他車とのバランスはともかくやっぱりDT12の方がカッコいい。第6弾でDT12遭遇率も上昇したことだし、この際ウソでもいいからDT12に戻してしまおうかと思います。

塗装は定石通りの西武色ですが、先に塗った上毛と差を出したかったので、下地を明るめの色(サーフェイサーだったかもしれない…)にして、屋根もニュートラルグレーにしました。写真を見ると屋根上は随分茶色っぽく汚れているので、ウッドブラウンを中心に明るめの色をまぶしてウェザリングしました。全て缶スプレーによっています。
貫通扉はアクセントの意味と、ぼやけた塗り分けを隠す意図もあってガンダムカラーの緑で色入れしました(色名は何と云ったっけ…)。ちょっと鮮やかすぎる気もしますが割とそれっぽく見えます。モハ66は写真で見るとなんだか幌枠の内側だけ別の色に塗ってあるように見えるので、ここにも同じ色で色差し(細くて面倒だった…)。車内も乗務員室やシートの仕切り板、床面を塗り分けてあります。鉄コレにはひととおりの内装があるので、簡単な色入れだけでぐっと印象が良くなりますからお奨めです。
車番はGMの西武旧型車用。社紋もそこから貼りましたが、伊豆箱根のではなかったかもしれません。こんなに小さいんだから別にいいよね。

追加加工

さて、モデルズ誌に投稿後、受験生活の折、勉強の合間にモハ2両を眺めているとどうも気に入らないところがある。前面にGMのパーツをほぼ無加工で流用したために、ウィンドシル・ヘッダー間の寸法に明らかな差があり(GMの方がやや狭い)、シルが段違いになっているのです。モハ66の方は少しでも誤魔化せないかと側面端部のシルを上にずらしたりしてみたのですが違和感を払拭するに至らず、不満がつのるばかりなので、一念発起してハメコミ窓化してしまおうという事になりました。
さて、そうなれば窓ガラスを調達しないといけないわけですが、この2両の前面窓は3枚ともHゴム支持、しかも真ん中が同じ幅に見えて微妙に狭く、中々ぴったりなものがありません。結局、天地寸法が丁度よかったことから、中央窓の狭さが若干オーバーにはなるものの手許の琴電1031のものを流用することに落ち着きました。
まずHゴムとウィンドシルのモールドを削ります。ヘッダーは取り替えるのが面倒だったのと、直線・平行を見るガイドにしたかったために残しましたが、若干削れて薄くなってしまったかもわかりません。
モールドがなくなったら今度はガラスが嵌まるように窓を拡げます。ここはガラスを当てながら現物合わせで微調整していきますが、ケガキ等を一切しなかったために窓柱の太さが微妙に不揃いになったのと、角の丸みが取れてしまってE233系のドア窓のようになったのは残念なところです。窓を嵌めるとそれほど目立たないのが救いですけれど。
今回の加工は前面に集中しており、全面再塗装は避けたかったので、塗装は加工した部分だけを残し、他の一切をマスキングして行いました。テープが勿体無いので使用済のルーズリーフも併用しましたが、色が染む事もなく、極端に塗料の飛ばない箇所であれば紙マスキングで充分であるという事を確認できました(無論、紙の質によって差はあると思います)。

こうしてようやっと納得のいく形に仕上がった伊豆ッ箱の3連、目下の懸案事項は、前面窓が当てにしていた筋で手に入らなかったために、手許の富士急5700用を流用した結果、ダブルワイパのモハ51という何だか強そうな電車が出来上がってしまったことであります。


(おしまい)

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