デニコレ復元計画+α

小田急の茶色い3連

(デハ1302+デハ1415+クハ1465)
Scale 1:150/Gauge 9mm


24-09-16 完成



鉄コレでデニ1300が出ると聞いて、ずっと1600を切った貼ったして作ろうと目論みながらやらないままになっていた私としては嬉しいようなちょっと若干悔しいような、でもやっぱり欲しいものが手に入るのは嬉しい。15m余りの車体に大きな窓と妙に広い1,500mmの両開き扉、2200や2300より新しくてパーツは近代的なのに四角いフォルムやガワの見付は戦前型のままで、更新車なんだから当然といえば当然ですがどこかちぐはぐで中途半端。それが結果としてセンスのいいフリーランスモデルのようにカッコよくまとまっていて、たいへん気になる存在です。
ふだん事業者限定品は面倒であまり手を出していない私ですがこれはぜひ欲しくて、藤沢小田急でわりあいユルく買えたのをいいことに、それと人から思いがけず頂いたりなどもあっていつの間にやら手許に6輌。それをそのまま放っておくのも性に合わないので順次手を入れているわけですが、ひとまず最初の1輌がカタチになりました。あとお供が2輌。
(Updated 2012.09.18)



材料
・鉄コレ小田急デニ1300
・鉄コレ第8弾 越後交通モハ1400/クハ1450
・鉄コレ第8弾 KS33台車/岳南1107ヘッドライ
・鉄コレ走行用パーツセット[TT-03]
・GM [169] クハ85100用ベンチレーター
・TOMIX [0230] PS16Pパンタ
・KATO [11-702] KATOカプラーN(黒・アーノルドカプラー用ポケット対応)
・レボリューションファクトリー [533] 地鉄用正面手すり
・プラ板・プラ帯など
使用色
・GM鉄道カラー[2]ぶどう色2号(車体)
・Mr.カラー[40]ジャーマングレー・[41]レッドブラウン・[43]ウッドブラウンなど(屋上・ウェザリングほか)
レタリングなど
・GM [6412] 車輛マーク 京成・京王
・GM [6403] 車輛マーク 小田急通勤車
・KitcheN [942B] 銚子旧色用インレタ



工作について

製品はローズピンク+白帯、FS台車に2灯ヘッドライトの晩年仕様になっています。ただ個人的には(実車を見ていればまた違ったのでしょうけれど)ちょっと悪趣味な感じがして、1灯ライトで旧型台車の端正なスタイルのほうが魅力的。今回はそれも荷物専業のデニになるより前、茶色ボディの「デハ1300」仕様としました。
当時から配送の仕事は多かったようですがデハにするからには旅客列車に仕立てたく、いい編成がないかなと探したらうってつけのがありました。1400の2連に1300が1輌ちょんと付いた3輌編成です。


デハ1300形(1302)


パンタ側から


非パンタ側から

■車体

この鉄コレはいわゆる「実車よりカッコいい」系モデルのひとつだと思うのですが、裾が短めでホンモノよりも軽快なスタイルになっています。プロトタイプの1304は裾が全体に低いので、そうする場合は車体裾に一周プラ板を継いで長くするとイイ感じではないかと思いますが他の3輌は前面だけ裾が下がった形態なので、ここでは一応1302ということにしてt0.3プラ板でそこだけ継ぎ足しました。これに伴い左右のステップ? も伸ばしランナーで移設します。
これを含め加工点はほぼ前面に集中していて、

・若干ペタッとした印象の方向幕箱をプラ板で嵩増し。
・手スリは(少々天地が小さめですが)レボリューションの地鉄用正面手すりで立体化。
・どこからともなく削ぎ取ってきたジャンパー栓を設置。
・渡り板をプラ板から切り出して取付。

といったところ(あれ、割と苦労した気がしたけど書き出してみると割としみったれた内容だな…)
側面はほぼそのままですが、荷電化後にはなくなったサボ受がこの頃はまだ付いているので伸ばしランナーで簡単に作ってあります。


加工中(一部ディテールは未取付)


1415/1302(パンタ側)


1302(非パンタ側)/1465

■屋根・床下
最初に現物を手にして「まずはライトだな〜、別パーツだけど取ったら変な形の穴が開いたりするかな〜埋めないとな〜」とかぼんやり考えながらライトを取ってみたら、ありゃなんだ1灯ライトと同じ取付穴じゃん。というかよく見たらレギュラー版8弾で出た岳南の屋根と同じです。それに合わせて2灯ライトを起こしていたわけで、無加工でも色さえ塗り直せば1灯化できるという今回のような加工にはこれ以上ない親切設計(先方的にはただの流用だと思いますが)だったのでした。
ということでライトはメタルパーツに交換したりはせず、手許に在庫していた岳南から引っこ抜いて流用。ただそれだけでは寂しいので、プラ工作でできる範囲で各パーツを立体化しました。

目立つパンタ脇のランボードは製品のモールドを脚の部分だけ残して削り取り、t0.3プラシートで板部分を新製(長い方は下手にやると逆にゴテゴテのドロドロになってイメージダウンを招きそうだったので無難にパス)。避雷器も適当なプラ材から作って設置、配管はモールドの作用管はそのまま存置し母線を伸ばしランナーで追加。一体のベンチレーターは先の京王帝都もどきの時と同様、撤去してから開いた穴を埋め、GMの80系用ベンチを配置しています。切り取りの際は長手方向にニッパーで挟んで、ひと思いにエイヤッといくのが簡単で結構キレイにいきます。

窓ガラスははめ込み式ですが、最初からなんだかはめ込みが渋くて、原因をよく探らなかったために再組立のときもうまくはまらずドア部分を切り離したりしたのですが結局あまりビシッとは決まりませんでした。このへんは2輌目への課題です。

台車は鉄コレ8弾のKS33に履き替え、お供の1400とともに純正パーツで金属車輪化、カプラーポケットを替えて連結側をKATOカプラー化した程度で特別手は加えていません。


デハ1400形(1415)/クハ1450形(1465)


デハ1415



クハ1465

戦前派の重厚なスタイルの1400形は、順当に鉄コレ8弾の越後交通から製作します。
越後交通ではモハが両運化されているので、本当はデハ1400も片運のクハ用車体とモハの屋根を組み合わせれば楽なのですが、モハの車体だけ余ってもちょっとどうしようもないし今後のことも考えてできるだけ無駄は出したくなかったので、モハの増設側乗務員扉をプラ板加工で撤去して片運化しました。結果からいうと、無理するんじゃなかった。
クハ1450はもともと片運なのでその加工は必要ありませんが、屋根は小田急での写真を見るとランボードが付いているようなのでプラ板とイエローサブマリンのプラストライプで追加。モハの方のモールドをそのまま使いたかったがためにランボードを屋根に直接貼って、横材をひとつひとつ細切りプラストライプで貼っていったのですが地味に大変な割に結局ドロドロで、たぶん全部削って立体化した方が簡単だしキレイにいったんじゃないかと思います。

デハの屋根は1300と同様、パンタ脇のランボードや避雷器を別体化、簡単な配管を追加。前面の加工もあちらに揃えたものですが、方向幕は越後バージョンでは付いていないので新設です。またテールライトも越後では前後妻面に1灯ずつ(モハ・クハ共)という配置なので、非運転台側を撤去したついでにレンズ部分を削ぎ取ってプラ片に貼り、2灯に復元しています(うまくいかなくて1個は適当な余り前面パーツから持ってきてますが)。


■塗装〜
車体は一色塗りなので大変楽です(前回と同じ書き出しだ)。屋根は先にMr.カラーの軍艦色を吹き、ランボードをマスキングしてからジャーマングレーやらなにやらをまぶしてざらざらした感じに、と思ったのですが途中で古いスプレーを使ったためにボドボドになり、なんとか修正しようとあれやこれややって結局よくわからないことになりました。毎度毎度の行き当たりばったり。
床下はつや消しブラックで塗装後にウェザリング。ジャーマングレーとレッドブラウン、ウッドブラウンを使っていますが車体が茶色なので若干グレーを強めにして茶色っぽすぎないようにしています。基本的に缶スプレーでの塗装です。
1300は雨樋がステンレスか何かの地色らしく銀色なので、Mr.カラーの銀で色差し。ドア窓・前面窓のHゴムは基本的に黒ですが、1300の前面窓は登場後しばらくしてグレーになったようでそっちの方が映えるので、一度色を落として塗り替えました。


サイドビュー(あ、デハ1400のパンタが抜けかかってる…)

車番とOERのイニシャルはごくごく普通にGMの小田急インレタから拾ったのですが、問題は社紋です。クロスポイントの2200用インレタに入っていると聞いたはいいものの出たのもだいぶ前のことで今さら売っておらず、どうしよう適当なもので代用するかしかし側面のハイライトである銀色の社紋をおざなりに済ますのも納得がいかない。しばらく模型店の店先で考えあぐねていましたが、いや待て、それが「小田急の社紋」であることがそこまで重要か? 大事なのは「横っ腹になんか銀色の丸いのがついている」ということであってそれが必ずしも「小田急の社紋」である必要はないのではないか? よし代用しよう、という結論に至り、手許にあったインレタから新京成の社紋を90度回して貼ることで事なきを得ました。若干つぶれ気味なのでカタチ的にはなかなかイイ線いっています。惜しむらくは実車と見比べるとかなり致命的に小さいのですが、模型単体で見れば別に変ではないし、むしろバカでかいよりはずっと上品で都会的な感じが出たのではないでしょうか。でもないですか。でも完成させるためには、着工時の衝動を持続させるためにこういう割り切りも必要だと思うのです。
1300の妻面には検査表記が入っているので、これも手許にあったKitcheNの銚子旧色インレタからそれっぽく追加。どうせ文字なんか読めないですからね。

方向幕は最後の仕上げとしてPCで描いたものをラベルシートに出力。車体の加工時には周囲のHゴムは作っていないので、ラベルの余白でお手軽に表現しています。



なんだか結構大変だったような気がするのですが、こうして書き出してみるとそんな大した事もやってなかったなと若干テンション下がり気味な今日この頃。しかしどんな模型も完成しなけりゃゴミとして部屋に堆積していくしかないわけで、変にこだわって完成を遅らすよりはサラッと作ってビシッと終わらせた方がよっぽどよろしい。相も変わらず寄って見るといろいろアラは見えますが、机に並べて引きで眺めると「いいのができたな」とついニヤついてしまったり充分「親バカ」できるので、とりあえずはよかったなと思っております。


2輌目ができるまで1年ぐらいかかりそうな気がする


(おしまい)

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